研究課題
1)原発開放隅角緑内障(POAG)、正常眼圧緑内障(NTG)(両者を併せて広義POAG)患者にQOLを評価するアンケート調査VFQ-25を行い、さらにRaschスコア化し、QOLを評価する指標とした.さらにハンフリー視野(HFA)24-2の結果と10-2の結果を重ね合わせ、さらに両眼の視野を重ね合わせて高密度重ね合わせ視野(HDIVF)を作成した.HDIVFスコアとVFQ-25Raschスコアとは高い相関が見られることを発見した.HDIVFはQOLを評価する視野スコアとしてきわめて精度が高いことが明らかとなった.またVFQ-25 RaschスコアとHFA24-2視野検査スコアの関連を検討し、better eye, worse eye別にQOLを維持のためのMD値、VFI値の境界値を推定した.2)緑内障患者においても視力はQOLに強く関連し、乳頭・黄斑領域に相当する特定の視野領域の感度閾値が維持されることが必要であることを報告した.視力が維持されている緑内障眼の視野パターンに相当するOCT所見をEn-Face処理した画像から黄斑部神経線維の残存パターンを発見し、中心10°内視野の推定に有効であることを報告した.3)OCTによって血管像を描出する方法であるOCT Angiographyを用いて広義POAG眼では視神経乳頭周囲毛細血管網の減少し血管密度(FD, flow density)は網膜神経層厚、視野障害と高く相関すること、黄斑部毛細血管網の減少、中心窩無血管領域(FAZ)の拡大、変形が生じており、黄斑部の視野障害と強く関連することを報告した.現在、前視野緑内障の病期においてすでに黄斑部FDが低下していることを発見し、分析を継続中である.
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