研究課題/領域番号 |
15K10840
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三木 篤也 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30437404)
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研究分担者 |
三上 章良 大阪大学, キャンパスライフ支援センター, 准教授 (60301272)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 持続眼圧測定 / 持続酸素飽和度測定 |
研究実績の概要 |
当初の計画から変更し、倫理委員会承認のもとに未承認機器としてセンサーコンタクトレンズトリガーフィッシュを使用するため、27年度に取得した当院倫理委員会承認を元に、Sensimed社との共同研究契約を締結。その後、研究代表者の三木がトリガーフィッシュのユーザートレーニングを受け、2016年6月28日に認定ユーザー資格を取得し、スイスよりトリガーフィッシュの送付を受け、当初予定より大幅に遅れて2016年8月から症例の組み入れを開始し、2016年9月5日に第一例の臨床研究を開始した。これまでのところ、センサーコンタクトレンズおよび持続酸素飽和度モニターについては、全症例でトラブルなくデータ取得されている。持続血圧測定機については、購入したが、睡眠を中断させてしまう懸念があることが判明し、現在至適条件検討中である。これまでに、既報通り、対象症例の約2/3が睡眠中に眼圧ピークを示すことが判明した。また、対象症例中2例に睡眠時無呼吸症候群およびその疑いが判明し、今後さらなる精査の予定である。 また、研究と平行して情報収集および研究計画の更なる改善のため、World Glaucoma AssociationのConsensus meeting、日本緑内障学会、American Academy of Ophthalmology等に参加し、持続眼圧測定や緑内障と循環因子に関する最新の情報を取得し、本分野の最先端のエキスパートと意見交換を行った。また、2016年11月のOsaka Clinical Conference、2016年12月の大阪眼科集談会において学術講演を行い、成果の一部を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
機器認証の予定が当初から変更され、研究計画の変更を余儀なくされたが、倫理委員会承認のもと、患者組み入れおよびデータ取得が開始できたため。
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今後の研究の推進方策 |
センサーコンタクトレンズトリガーフィッシュおよび持続酸素飽和度モニターについては、当初予定通り測定できる体制が整ったため、今後さらに症例を増やして解析していく予定である。また、持続血圧測定については、機器の条件検討を行い、近いうちに研究に組み入れていく予定である。睡眠時無呼吸症候群が判明した症例については、睡眠医療センターにてさらなる精査の予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
主要使用機器であるセンサーコンタクトレンズの機器承認が当初予定より遅れたため、研究計画を変更し、倫理委員会承認による共同研究として行うことになったため、
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次年度使用額の使用計画 |
すでに臨床研究への症例組み入れが開始されたため、今後は症例組み入れに伴う機器および証文品へ使用していく予定である。
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