2017年度に続き、倫理委員会承認の元、臨床研究として大阪大学医学部附属病院に入院の上、コンタクトレンズセンサーによる24時間眼圧変動測定及び、同意の得られた症例で施行に問題のない症例においては、酸素飽和度測定とホルター血圧計測定を行った。24時間眼圧変動測定は合計20例に施行し、そのうちデータを取得できたのは19例であった。19例のうち、17例の眼圧変動ピークが診察時間帯(9時~17時)外にあり、15例は睡眠中であった。正常眼圧で進行性の緑内障の多くは、診察時間帯外に眼圧が上昇していることが分かった。また、1例で睡眠時無呼吸症候群が発見され、睡眠医療センターでの治療の適応となった。正常眼圧で進行性の緑内障であっても、睡眠時無呼吸症候群を合併する率は必ずしも高くなかった。
|