Multidrug resistance protein 4 (Mrp4)ノックアウトマウスでは野生型マウスに比較してストレプトゾトシン誘発高血糖における有意な網膜血管密度の低下が認められた。InsCreTg; Pdk1flox/floxマウスでは明らかな網膜血管の異常がない段階で、ラミニンの菲薄化と網膜神経線維の減少が生じていることが判明した。糖尿病初期の網膜細胞異常を評価するために2光子顕微鏡を用いた網膜生体イメージングの系をマウスで確立した。これらの成果は糖尿病網膜症の病態解明に役立つと考えられる。
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