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2018 年度 実施状況報告書

デスモゾーム・中間径フィラメント関連因子の角膜上皮での役割についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K10876
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

小門 正英  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (30445085)

研究分担者 雑賀 司珠也  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40254544)
岡田 由香  和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (50264891)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワード創傷治癒
研究実績の概要

(jup/jup)floxマウスと(jup/+;Krt12Cre/+)マウスの交配し、角膜特異的プラコグロビン遺伝子欠損マウスである、(jup/jup,krt12)を作成した。
jup遺伝子とkrt12遺伝子の両者は共に11番染色体に存在するが、0.55cMの極近傍にあるので、理論上200分の1以下の確率となるところ、新生仔獣202匹のうち2匹の染色体組換えを起こした角膜特異的プラコグロビン遺伝子欠損マウス仔獣を得、その後コロニーを拡大した。作成した角膜特異的プラコグロビン遺伝子欠損マウスを用いて、野生型および角膜特異的プラコグロビン遺伝子欠損マウス(n=5)に直径2mmのトレパンとメスで円形の角膜上皮欠損を作製後、経時的にマウスを屠殺し、上皮欠損部の面積を測定し、WTマウスと、角膜特異的プラコグロビン遺伝子欠損マウスとの、創傷治癒の速度の違いを比較することにより、創傷治癒への影響についての検討を行った。
角膜特異的プラコグロビン遺伝子欠損マウスで欠損部の閉鎖が抑制されていたが、12時間後と30時間後で有意に欠損部の閉鎖が抑制されていた。以前我々が、検討を行った、エピプラキンノックアウトマウスでは、角膜上皮剥離作成後48時間までの経時的な観察の中で、上皮修復はKOマウスで促進されて、18時間後で有意差が検出されていた。
創傷治癒過程での角膜特異的プラコグロビン遺伝子欠損マウスのBrDU陽性細胞数については、傷なしと上皮欠損作成48時間後ともに野生型と有意差はなかった。エピプラキンノックアウトマウスではKOマウスでBrDU陽性細胞数が減少していた(24時間後で有意差が得られた)。細胞増殖が抑制されているにもかかわらず、上皮治癒が促進していたことから、細胞遊走がEKKP欠損で促進されたと考えたが、角膜特異的プラコグロビン遺伝子欠損マウスでは、創傷治癒の促進は細胞増殖は関与しないと考えられた。
また本研究について、論文作成、投稿し、雑誌に掲載された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

角膜特異的プラコグロビン遺伝子欠損マウスの角膜創傷治癒の抑制の原因について、細胞増殖の関与について検討を行った。
また論文作成、投稿し、雑誌に掲載された。

今後の研究の推進方策

角膜特異的プラコグロビン遺伝子欠損マウスの角膜創傷治癒の抑制の原因について、シグナル伝達異常の関与の有無について検討する。

次年度使用額が生じた理由

(理由)
国内で抗体を購入予定であったが、輸入が必要となったため、購入が次年度になった。
(使用計画)
次年度に購入計画をいたします。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Lack of plakoglobin impairs integrity and wound healing in corneal epithelium in mice.2018

    • 著者名/発表者名
      Kokado M, Miyajima M, Okada Y, Ichikawa K, Yamanaka O, Liu CY, Kao WW, Shou W, Saika S.
    • 雑誌名

      Laboratory Investigation

      巻: 98 ページ: 1375-1383

    • DOI

      10.1038/s41374-018-0082-z

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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