研究課題/領域番号 |
15K10892
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
前田 直之 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (00273623)
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研究分担者 |
高 静花 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00570590)
辻川 元一 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (70419472)
相馬 剛至 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70582401)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 円錐角膜 / 角膜形状解析 / 波面収差解析 / 生体力学特性 / コンタクトレンズ |
研究実績の概要 |
コマ収差矯正ソフトコンタクトレンズの開発とその光学的特性評価:1次試作レンズによる臨床試験の結果、自覚的な見え方の質(QOV)が平均で約7割改善する結果を得られたものの、眼の瞳孔中心に対して耳下側に安定するソフトCL特有の位置ズレの影響によって規格度数に応じた段階的な矯正効果を得られない、という結果が出たため、それを論文化し投稿し、受理された。次いでこの結果に基づいて、下方位置ズレを吸収するよう光学部を上方偏心させるデザイン改良を施した2次試作レンズを製作し、2次試作レンズを用いた検査時のみの短時間装用臨床試験を32例40眼に対して実施し、眼鏡、1次試作レンズ、2次試作レンズによる、矯正視力、高次収差、自覚症状などを比較した。 円錐角膜の自然進行パターンの把握と促進因子:swept-source 前眼部OCTを用いて2年以上経過観察した円錐角膜症例217眼に対して角膜形状の自然変化を調査したところ、若年者で重症例ほど、進行が早いが、中高年で軽症例でも進行する例があること、急性角膜水腫が生じる前には、進行が顕著であることが明らかになり、その結果をまとめて論文にした。 円錐角膜の角膜生体力学特性の評価:円錐角膜、LASIK後の角膜拡張症、LASIK後、および正常眼の87眼を対象として角膜生体力学的特性をCorvisを用いて測定した。その結果、各群の角膜生体力学特定の差を示すことができる指数が判明し、その特徴を論文化し、現在雑誌に投稿中である。 円錐角膜の総説:本研究の対象疾患である円錐角膜の疾患概念、臨床症状、臨床所見、重症度分類、鑑別診断、治療に関して総説を執筆し、論文とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
おおむね予定通りに進行しているが、角膜クロスリンキングに関しては、その手術効果を判定するための角膜形状の進行度の判定法と角膜力学特性評価法の確立に時間がかかった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度が本研究の最終年であるので、2次試作レンズを用いた検査時のみの短時間装用臨床試験の結果の論文化、円錐角膜の角膜生体力学特性に関する論文化、あるいは結果の学会発表など、研究成果を可能なかぎり公表させることを第一に、研究を推進させる。
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次年度使用額が生じた理由 |
おおむね計画どおりの支出となっているが、論文が受理されていないものがあるので、その分が残っている。
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次年度使用額の使用計画 |
論文が受理されればその際に使用予定である。
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