本研究は,光線力学的抗微生物化学療法(photodynamic antimicrobial chemotherapy: PACT)による新規角膜感染症治療法の確立が究極の目的である。in vitroの研究として,糸状真菌に対するPACTの効果は,フサリウムに有効であったが,アスペルギルスには効果が低く,菌種による違いがあった。アカントアメーバに対するPACTが,栄養体に対して非常に有効であることも確認できた。シストに対しても抑制効果が確認できた。 白色家兎角膜感染症モデルによるin vivoでのPACTの有効性の検討を行った。黄色ブドウ球菌感染眼に対するPACTの有効性が確認できた。
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