研究課題
硝子体手術時の術中の視認性向上を目指し、現在使用している広角観察システムと共存可能なあたらしい観察システムを設計し試作し、前年に引き続き主に非臨床試験を実施し、視認性の検討などの評価を行っている。評価時に改良が必要な部分を認めたため、システム全体の再設計を行い、問題部分を改良した新システムを新たに試作した。また内境界膜染色時に用いるブリリアントブルーG(BBG)の成熟白内障など水晶体の前嚢染色への適応拡大を目指し、医師主導治験を企画した。
3: やや遅れている
開発した薬剤(BBG)については計画書においてはP2X7のアンタゴニストとしての可能性を検討する予定であったが、難治性白内障の補助薬剤として適応を拡大する方向へ変更し、医師主導治験の準備を開始した。器機開発については、共同研究先の企業の方針もあり、再設計による改良が生じたため非臨床の評価にやや時間を要している。
当初は様々な手術器機開発を基盤に研究を計画したが、現在はそれらに加え、分光技術を応用したあたらしい診断機器開発にも取り組んでいる。診断から手術に向かうより低侵襲で実用的な開発に取り組んでいきたい。またBBGの適応拡大については、研究期間中に治験実施の見通しが可能になるように準備を継続していく。
あたらしい観察システムの再設計により、非臨床での評価に遅延を生じたため。
新たなシステムの再設計に基づいた試作機が完成しており、非臨床試験を主体に新たなシステムの評価を推進する。
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