少量組織から角膜輪部ニッチ培養法について検討した。培養1ヶ月後、形成したスフェロイドの凍結切片を作製し、組織学的解析を行った。また、形成したスフェロイドのコロニー形成能および細胞周期の比較も行った。培養1ヶ月後において少量組織から形成したスフェロイドは輪部の採取部位により形成数が異なっていた。スフェロイド形成数の多い部位では比較的大きなコロニーの形成ならびにSlow cycling cellsも多く観察され、一部組織ではN-cadherinも発現していた。輪部機能不全モデルウサギへスフェロイドの移植を行ったところ、移植1週間後において生着し、角膜へ上皮が進展しているのを確認した。
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