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2018 年度 実績報告書

視神経軸索障害における部位別能動的分子プログラム制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K10908
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

北岡 康史  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (10367352)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードsirtuin / autophagy / TNF / p62 / LC3
研究実績の概要

Sirtuin 1 (SIRT1)は加齢、転写調節、ストレス応答、運動などに関与している。SIRT1の活性物質により視神経炎モデルでの網膜神経節細胞を保護したとの報告がある。我々は最近TNF誘発視神経障害モデルにおいてオートファジーを活性化することで軸索保護を示すことを明らかにした。SIRT1とオートファジーの関係は明らかでないが、今回SIRT1を活性化することで、軸索保護を示すかどうかと、その機序にオートファジーが関与しているかを検討した。SIRT1の活性物質により用量依存性にTNFによる軸索減少は有意に保護された。SIRT1の活性物質により視神経でのLC3-II蛋白レベルは有意に増加した。TNFによるp62の上昇は、SIRT1活性物質により有意に抑制された。TNFのない状態のbasal levelにおいてもSIRT1活性物質によりp62はコントロールに比して減少した。これらの結果からSIRT1活性化により軸策保護を認め、その機序にオートファジー活性化が関与していると考えられた。
また別の経路としてカルシニューリンーNFATc1経路に注目した。TNF誘発視神経障害モデルにおいて、NFATc1の有意な上昇が確認され、タクロリムスでその上昇は抑制された。タクロリムスの軸索保護機構にNFATc1阻害の関与が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Involvement of Beclin-1 in axonal protection by short-term hyperglycemia against TNF-induced optic nerve damage2018

    • 著者名/発表者名
      Sase K, Kitaoka Y, et al.
    • 雑誌名

      Mol Med Rep

      巻: 18 ページ: 5455-5460

    • DOI

      10.3892/mmr.2018.9568.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Axonal protection by a small molecule SIRT1 activator, SRT2104, with alteration of autophagy in optic nerve degeneration2018

    • 著者名/発表者名
      Kitaoka Y, et al.
    • 学会等名
      Annual Meeting, ARVO
    • 国際学会
  • [学会発表] Asia-Japan Symposium New Insights of Glaucoma; Retinal ganglion cell biology2018

    • 著者名/発表者名
      Kitaoka Y
    • 学会等名
      第29回日本緑内障学会
    • 招待講演

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公開日: 2019-12-27  

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