糖尿病黄斑浮腫は抗VEGF療法が有効であるが反復投与が必要で網膜浮腫にVEGF以外の関与が予想される。水チャンネルのアクアポリン(AQP)4は網膜ミュラー細胞に発現する。そこでミュラー細胞の容積変化にVEGFとAQP4が関与するか検討した。 糖尿病ラット網膜においてVEGFの発現は網膜内層に強くAQP4も増強した。AQP4の発現はGFAPと共染色した。VEGFの蛋白レベルは糖尿病ラットで有意に増加した。また、VEGFに暴露したミュラー細胞の細胞容積は増大し、TGN-020により抑制された。 網膜におけるAQP4の制御が糖尿病黄斑浮腫治療の一助となる可能性がある。
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