予後良好な神経芽腫で高発現していたDHRS3、CYP26A1、NR0B1を過剰発現系で神経芽腫細胞株SKNSH、NH12、TGW、GOTO、NH6などに導入し機能解析を行った。DHRS3とNR0B1は、細胞増殖、細胞周期の抑制、造腫瘍能力の低下などが誘導され、RNAseqを用いた網羅的なトランスクリプトーム解析では、細胞周期や細胞増殖に関する遺伝子の発現が低下し、レチノイドX受容体活性化pathway、JNKsignaling、腫瘍の抑制および腫瘍増殖の促進に関与するTGF-βsignalingの抑制に関わる遺伝子群を見出した。DHRS3とNR0B1は神経芽腫の自然縮退に関連する可能性がある。
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