研究課題
基盤研究(C)
四塩化炭素誘導肝不全モデルマウスに未分化乳歯幹細胞1.0x10^6を脾臓内に注入した。病理学的解析により、肝組織における線維化の軽減化ならびに肝細胞壊死像の減少が認められた。治療効果の機序として、星細胞の活性化抑制による線維化の軽減および免疫担当細胞(クッパー細胞、Tリンパ球)の抑制効果による抗炎症効果が示唆された。in vitroにて乳歯幹細胞より肝細胞への分化誘導に成功し、上記実験方法にて肝障害モデルマウスにこの分化誘導肝細胞を移植したところ治療効果が確認されるに至った。さらに臨床応用を視野にXeno-Freeの細胞培養培地で乳歯幹細胞の増殖および肝細胞へ分化誘導させることに成功した。
小児外科