研究成果の概要 |
体表の知覚異常や慢性疼痛が皮膚の創傷治癒に及ぼす影響について検討した。知覚障害動物モデルについてはラットのTh8-12の肋間神経の切離を行い背部に知覚障害領域を作成した。我々の動物モデルでは安定した作成条件を得ることができた。また、組織学的な評価では痛みのない領域では上皮化率、収縮率が低下し皮膚の創傷治癒が遷延した。HGF、b-FGF、PDGF、VEGF、SP, Flt, CGRP, NCAM, PGP9.5などの創傷治癒関連因子の各遺伝子の創傷部における発現変動をRealtime-PCRで評価したところHGFが知覚異常群で低値となる傾向にあった。
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