研究成果の学術的意義や社会的意義 |
出血性ショック後の臓器障害や予後は, まだ十分に改善されていない。出血性ショックにおいてNOは臓器障害の機序に関与していると考えられている。出血後の時期によって以下のようにNOの産生が変化する。早期には, endothelial NOS (eNOS)の活性が低下し, NO産生が低下し,晩期には炎症カスケードの誘導により, inducible NOS (iNOS)が過剰に活性化されてNOが過剰に産生される。これが重症化に関与しているとされる。そこにさらに出血性ショックの際にNOを投与することにより予後を改善することにせまった研究といえる
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