研究課題/領域番号 |
15K10978
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
佐藤 格夫 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30409205)
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研究分担者 |
菱川 修司 自治医科大学, 医学部, 准教授 (70337335)
伊澤 祥光 自治医科大学, 医学部, 助教 (90565699)
平川 慶子 日本医科大学, 医学部, 助教 (30165162)
金涌 佳雅 日本医科大学, 医学部, 講師 (80465343)
小池 薫 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10267164)
鈴木 崇生 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (40328810)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 腸管虚血壊死 / 集中治療 |
研究実績の概要 |
実験ブタ5匹に対し、麻酔導入(ケタミン皮下注射)を行い手術台の上でイソフルランによる全身麻酔(鎮痛と鎮静が同時に行える)と筋弛緩薬(ベクロニウム(マスキュレート 1~4mg/回)の静脈内投与を施行した。頸部に外科的処置により静脈、動脈ラインを留置し、全身麻酔下で開腹を行い、約2メートルにわたる腸管に対してサテンスキーを用いて腸間膜血流遮断を行った。腸管虚血の開始前の時点と開始後30分、60分、90分、120分、180分、240分と腸管採取と腹水・血漿の検体採取を行った。動脈血液ガス:30分、60分、90分、120分、180分、240分と動脈血液ガス分析を行い、乳酸値の変化を観察した。それ以外の血液はへパリン採血後に1000g(3000rpm)を10分間で遠心し、血漿を測定まで-80℃で保存した。一般的な生化学検査とD-Lactateに関して、腸管虚血群の測定を行った。血液、腹水の生化学検査を見ると、腹水に虚血の情報が現れることを確認でき、腸管虚血が進行しているにもかかわらず、血漿中の変化が乏しいことが確認できた。 本研究の主目的である腸管虚血の早期診断のためのテラヘルツ解析に関して、血漿、腹水による測定条件の決定をする作業を行った。現在、凍結保存をしている試料測定を平成28年度以降に測定、解析へと継続する。 1時間毎に腸管組織は絞扼した状態で汚染されないように病理組織検査用に組織摘出を必要量(少量)行い、標本を摘出しホルマリン固定を行い保存した。平成28年度以降にHE染色を行い組織変化評価へと継続する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
腸管虚血群の継時的変化をとらえることを確認してから、テラヘルツ解析の条件設定を試みたため、虚血群の測定と解析まで行えなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
テラヘルツ解析の測定条件が決定したら、現在保存してある腸管虚血群の血漿、腹水のサンプルを測定し解析を行う。虚血群の継時的変化が確認できているため、コントロール群の検体集めを今後行う予定である。
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