研究課題/領域番号 |
15K11008
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐藤 淳 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 講師 (70335660)
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研究分担者 |
阿部 真土 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 講師 (40448105)
岸野 万伸 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (60346161) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 三次元細胞培養 / 骨芽細胞 / 骨細胞 |
研究実績の概要 |
力学的負荷への影響の検索を行う三次元培養条件を検討するため、条件の比較・検討を行った。骨芽細胞株MC3T3と骨細胞株MLOA5を対象とする培養細胞株として用いた。三次元培養を構築するコラーゲンゲルの材料として、異なるメーカーのコラーゲンゲルを比較・使用した。また、ゲルの作製に際してミリセルチャンバー内において、三次元ゲルを作製し、ミリセルチャンバーの下部メンブレンからも培地が三次元ゲルに供給される条件と、6 well plateに直接三次元ゲルを作製し、ゲル上部からのみ培地が三次元ゲルに供給される条件の検討を行った。また、ミリセルチャンバー内および、6 well plateに注入するコラーゲンゲル量に関しても検討を行った。 骨細胞株MLOA5においては、ミリセルチャンバーおよび、6 well plateのどちらにおいてもコラーゲンゲル上に細胞を播種して三次元培養をおこなった場合には、ゲルの種類やゲルの容量などに関わらず、コラーゲンゲル上に播種された細胞には、変性の組織所見が観察され、生体内の骨組織に近い組織像は観察されなかった。 骨芽細胞株MC3T3においては、異なるメーカーのゲル、ミリセルチャンバーおよび6 well plateでの培養条件の違いにおいても生体組織に類似した組織像が観察され、石灰化培地の添加により石灰化物の形成も誘導されていた。ゲル量の検討においては、ミリセルの場合には、1.2mL~2mL量が至適コラーゲンゲル量で、6 well plateの場合には、2mL~5mL量が至適コラーゲンゲル量であると推測された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
細胞培養条件の検討に関して、異なる2種類の細胞株、異なるメーカーのコラーゲンゲル、および異なる三次元細胞培養条件を検討することが出来、至適細胞培養条件を決定することが出来たため、本研究課題は、おおむね順調に進展していると思われる。
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今後の研究の推進方策 |
本年度の結果において、骨細胞株MLOA5の三次元培養においては、細胞の変性像が観察されたため、コラーゲンゲル内に細胞株を懸濁し三次元細胞培養を行う条件の検討が必要であると考えている。 引き続いて、三次元培養での力学的負荷の条件検討について進めて行きたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度の細胞培養実験において、主として細胞培養株を用いた実験を遂行しており、実験動物から採取した初代培養細胞の実験に関しての検討をあまり行わなかったために実験動物の購入にかかる費用分として残額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度には、実験動物からの初代細胞培養を用いた実験を行う予定であるので、この実験動物の購入に使用する予定である。
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