今後の研究の推進方策 |
Runx2fl/fl Creマウスおよび2.3 kb Col1a1プロモーターを用いた骨芽細胞特異的Runx2 tgマウス、Galnt3 ノックアウト(ko)マウスの血中Ca, Pを測定するとともに、 ELISA法を用いてintact FGF23を測定する。また、頭蓋冠、長管骨、下顎骨よりRNAを抽出、リアルタイムRT-PCRで、Galnt3 mRNA, FGF23 mRNAを測定する。 骨芽細胞特異的Runx2 tgマウスでは、免疫組織染色で、Galnt3の発現を野生型マウスと比較し、骨芽細胞特異的にGalnt3発現が増強しているか調べる。 Runx2fl/fl CreマウスとGalnt3 koマウスの血中P, intact FGF23を比較し、Runx2によるGalnt3発現制御が、血中P, intact FGF23の維持に、生理的にどの程度寄与しているか明らかにする。 マイクロCTを用いて、Runx2fl/fl CreマウスおよびGalnt3 koマウスの骨量、海綿骨の数、厚さを比較する。また、皮質骨の厚さ、内骨膜周囲長、外骨膜周囲長を計測する。骨組織形態計測で、骨量、骨芽細胞数、類骨面、類骨幅、破骨細胞数、吸収面、石灰化速度、骨形成率を計測する。Goland-Yoshiki法で類骨染色を行い、石灰化の促進があるか検討する。骨形成マーカーとして血清オステオカルシン、骨吸収マーカーとしてTRAP5bを測定する。骨芽細胞分画を用いて、Galnt3, FGF23, Runx2, Sp7, Col1a1, オステオポンチン、骨シアロ蛋白、Rankl, Opgを、骨細胞分画用いて、Galnt3, FGF23, Sost, DMP1, FGF23, Phex, Mepe, Rankl, Opgの発現をリアルタイムRT-PCRで調べる。
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