アメロジェニンはエナメル質基質タンパクであるが、破骨細胞分化を抑制すると報告されている。しかしその詳細な機序は不明である。そこでマウスアメロジェニンスプライシングアイソフォームの一つであるロイシンリッチアメロジェニンペプチド(LRAP)の破骨細胞分化に与える影響を検討した。化学合成LRAPは骨芽細胞増殖を抑制したが、アメロジェニン結合タンパクであるLAMP-1に対する抗体存在下ではコントロール群と有意な差が認められなかった。またLRAPは直接、破骨細胞分化に影響を与えなかったが、アメロジェニン結合タンパクGrp78は歯周組織分化とともに歯根膜細胞における発現が上昇する可能性が示唆された。
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