研究課題
基盤研究(C)
タバコ煙に含まれる有機化学物質が口腔や気道に対する影響を調べるために、TRPA1チャネルをコードする遺伝子をHEK293細胞に一過的に発現させて、タバコ主流煙に含まれている化学物質に対する応答を記録した。5つのカルボニル化合物のうちホルムアルデヒド、ブチルアルデヒド、メチルエチルケトンが有意なCa濃度上昇を惹起し、アセトン、クロトンアルデヒドは引き起こさなかった。アクリロニトリル、NNKは有意なCa2+濃度上昇を惹起した。TRPA1チャネル選択的活性化薬のAITC投与時と同様にアクリロニトリルは外向き整流性を示す電流を惹起し逆転電位の結果から、TRPA1チャネルを活性化することを明らかにした。
歯科薬理学