研究課題
基盤研究(C)
骨組織中に最も多く存在する骨細胞はReceptor activator of NF-κB ligand(RANKL)の発現を介して破骨細胞を制御する。私たちはこれまでに交感神経による骨芽細胞や破骨細胞の制御機構について報告した。そこで、本研究では交感神経系による骨代謝調節機構に骨細胞が関与するか検討を行った。まず、交感神経ニューロンと骨細胞がα受容体を介して機能的に繋がることを確認した。そしてノルアドレナリンが交感神経α受容体を介して、骨細胞によるRANKLの産生に影響を与えることが明らかとなった。以上、交感神経系は骨細胞のRANKL発現を直接制御し、骨代謝に影響を与えることが示唆された。
骨代謝