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2018 年度 実績報告書

顎顔面部における可動性蛋白質/ペプチドの化学交換イメージングの検討

研究課題

研究課題/領域番号 15K11073
研究機関九州大学

研究代表者

筑井 徹  九州大学, 歯学研究院, 准教授 (10295090)

研究分担者 岡村 和俊  九州大学, 歯学研究院, 助教 (20346802)
河津 俊幸  九州大学, 大学病院, 助教 (20294960)
加美 由紀子  九州大学, 歯学研究院, 助教 (60552023)
川野 真太郎  九州大学, 大学病院, 講師 (00398067)
吉浦 一紀  九州大学, 歯学研究院, 教授 (20210643)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードAPTイメージング / 拡散強調像 / TSE-DWI
研究実績の概要

前年度の研究より、3 point DIXONによるB0補正と連続的に飽和パルスを印加するsequenceを一体化した方法(3D DIXON TSE法)が有効であったため、3D DIXON TSE法を用いて、9病変に撮像を行った。。APTの指標としては、今までとおりMTR asymmetry(MTR asym)を算出した。その結果、扁平上皮癌は、3.9±1.3%、悪性リンパ腫は、4.1%と比較的大きな値となり、多形腺腫の2.8%に比較すれば大きな値となった。しかし、顔面部に多発する血管腫や悪性腫瘍との鑑別に苦慮した急速に頬部に広がる炎症性肉芽においても、それぞれ3.9%、4.0%と大きな値となった。この結果は、2015年度のB0マップを別途取得したシングルスライス法の結果(充実性の腫瘍においては、悪性腫瘍が良性より高い傾向があるものの、単独で評価する事は困難であるという)に矛盾しないものであった。
又、MTR asymの意義を検討するために、MRT asymと拡散強調像のTSE-DWIから得られたパラメーターのピクセルごとの比較を行った。位置補正を行い、全ピクセルのパラメーターを書き出し、相関を検討した。TSE-DWIからは見かけの拡散係数(ADC)、IVIM法を用いたD*(擬似拡散係数), D(真の拡散係数), f(灌流の割合)、その結果、悪性リンパ腫や扁平上皮癌においては、MTR asymとADC, Dと負の相関を持ち、細胞内でのタンパク、アミノ酸合成がMTR asymに反映されている事を示唆すると考えられた。一方、多形腺腫、血管腫、肉芽などに関しては、いずれのパラメーターとも有意な相関を認めなかった。このことは、細胞内でのタンパク、アミノ酸合成以外にも間質(特にcysticな部分やmyxomatousな部分)に存在するタンパク、アミノ酸を反映すると考えられた。

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公開日: 2019-12-27  

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