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2017 年度 実施状況報告書

ノンメタルクラスプデンチャーの有効性についてのランダム化比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K11150
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

笛木 賢治  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (30334436)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワード部分床義歯 / 熱可塑性樹脂 / ノンメタルクラスプデンチャー / ランダム化比較試験 / 口腔関連QoL / 患者満足度 / 咀嚼能力 / 費用対効果
研究実績の概要

本研究では,ノンメタルクラスプデンチャーの診療ガイドライン作成に必要な科学的根拠を確立することを目的としている.大学附属病院に来院した部分歯列欠損を有する被験者を対象として,メタルクラスプを用いた従来のパーシャルデンチャーを製作するグループ,または熱可塑性樹脂を用いたノンメタルクラスプデンチャーを製作するグループに無作為に割り付ける. 義歯治療の前後に,患者報告アウトカム(口腔関連QoL,患者満足度,主観的咀嚼能力),口腔機能(最大咬合力,客観的咀嚼能力),歯周組織の状態(歯肉の炎症,歯周ポケット深さプラーク付着度,動揺度),義歯の状態を評価する.両グループの評価結果を比較することで,メタルクラスプを用いた従来のパーシャルデンチャーに対するノンメタルクラスプデンチャーの有効性,耐久性,費用対効果を明らかにする.
研究初年(H27)度では,主に実験のスタートに向けての準備作業を行った.まず,申請した研究計画をもとに具体的な実験のプロトコルを作成し,部局内での検討会にてブラッシュアップを行った.次いで,研究計画を学内倫理審査委員会へ申請し実施の承認を取得した.また学内利益相反委員会へ届出を行い,該当がないことを確認した.UMIN臨床試験登録システムへの登録を完了した.義歯の製作については,附属病院技工部で行うことについて承認を得た.
H27年度の後半にトライアル実施し試験の実施に問題ないことを確認し,患者リクルートを正式に開始した.H29年度は,引き続き,患者リクルート,デ-タ採得,補綴治療,フォローアップを行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

参加被験者の獲得数が予定よりも少ない.

今後の研究の推進方策

部局内のスタッフに本研究を周知して,臨床試験に参加できる患者を積極的にリクルートする.

次年度使用額が生じた理由

学会に日帰りで参加したため,宿泊に関する費用を要しなかったため.
H30年度の義歯製作およびデ-タ採得に必要な消耗品等の購入.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Oral health-related quality of life in patients with non-metal clasp dentures: a randomised cross-over trial2017

    • 著者名/発表者名
      Fueki K.、Yoshida-Kohno E.、Wakabayashi N.
    • 雑誌名

      Journal of Oral Rehabilitation

      巻: 44 ページ: 405~413

    • DOI

      10.1111/joor.12494

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ノンメタルクラスプデンチャーの臨床エビデンスに関するシステマチックレビュー2017

    • 著者名/発表者名
      笛木 賢治、稲用 友佳
    • 雑誌名

      日本補綴歯科学会誌

      巻: 9 ページ: 297~302

    • DOI

      https://doi.org/10.2186/ajps.9.297

    • オープンアクセス

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公開日: 2018-12-17  

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