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2015 年度 実施状況報告書

歯科用CBCT像上の顎骨と頸椎の骨梁構造変化を指標とした新規骨粗鬆症診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K11154
研究機関新潟大学

研究代表者

田中 みか子  新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (20361909)

研究分担者 江尻 貞一  朝日大学, 歯学部, 教授 (40160361)
小野 高裕  新潟大学, 医歯学系, 教授 (30204241)
Stegaroiu Roxana  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (10303140)
三上 絵美  新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (20419328)
田中 礼  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (30323992) [辞退]
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード骨粗鬆症 / 下顎骨 / 骨代謝マーカー / 踵骨骨密度 / 歯科用コーンビームCT / 三次元骨形態計測
研究実績の概要

当該年度において以下に示すように9名の被験者について予備的検索を行い成果を示すことができた。
本研究の目的は、下顎歯槽骨の骨梁構造と全身の骨代謝状態に関連性があるかどうかについて歯科領域に普及してきた歯科用コーンビームCT装置(CBCT)を用いて検索することである。
被験者は、新潟大学医歯学総合病院義歯診療科に通院中の75歳以上の女性で、骨代謝に影響を及ぼす服薬の経験がなく下顎片側の小・大臼歯が欠損している9名とした。歯科用コーンビームCT装置を用いて片側下顎骨の頤孔を含む臼歯部を撮像し(解像度0.1㎜、撮像範囲直径50㎜)、下顎骨内の骨梁構造を観察後、三次元骨形態計測および骨梁構造計測を行った。全身の骨代謝状況の指標は、骨代謝マーカー、右側踵骨骨密度とした。これらの値と顎骨の計測値との相関関係について重回帰分析、順位相関係数を用いて統計学的有意性の有無を検索した。
踵骨骨密度では、骨粗鬆症2名、骨量減少症6名、正常1名であった。踵骨BMDは顎骨のSMIと有意に相関しており、踵骨骨密度が高値であるほど骨梁が板状であることが示された。骨代謝マーカーでは、TRACPー5bが顎骨の骨表面積、骨梁数、骨梁交点数、オイラー数と有意な相関関係を有していた。しかし、骨代謝マーカーと顎骨の骨梁構造変化の関連については、一部我々の仮説と逆の結果が導かれたため、検証の上再考察をする必要があることが示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

予備検索が終了したことで、顎骨のCBCTによる骨構造検索、血液検査、踵骨骨密度測定など本研究の手法は確立した。ただし、頸椎の検索方法が確定されていないためこちらを早急に進める必要がある。

今後の研究の推進方策

データ数を増やして解析を行い、データをまとめ、成果発表や論文執筆の準備を行う。また併行して頸椎の検索を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

研究計画の立案に時間を要してしまい、データ収集が予備検索の9例に留まってしまったため。

次年度使用額の使用計画

データ収集に伴うCBCT撮影費および血液検査外注代としての使用、さらに、資料収集を目的とした出張や研究成果の発表を予定している。

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公開日: 2017-01-06  

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