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2018 年度 研究成果報告書

歯科用CBCT像上の顎骨と頸椎の骨梁構造変化を指標とした新規骨粗鬆症診断法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 15K11154
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 補綴・理工系歯学
研究機関明倫短期大学 (2018)
奥羽大学 (2017)
新潟大学 (2015-2016)

研究代表者

田中 みか子  明倫短期大学, 歯科技工士学科, 教授 (20361909)

研究分担者 江尻 貞一  朝日大学, 歯学部, 教授 (40160361)
小野 高裕  新潟大学, 医歯学系, 教授 (30204241)
Stegaroiu Roxana  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (10303140)
三上 絵美  新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (20419328)
田中 礼  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (30323992)
研究協力者 三上 絵美  新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (20419328)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード下顎骨骨梁構造 / 下顎顎堤 / 骨粗鬆症 / 骨代謝マーカー / 踵骨骨密度 / 脂肪代謝 / レプチン
研究成果の概要

顎骨の骨梁構造が全身の骨代謝および脂肪代謝と関連性があるかを明らかにするため、歯科用コーンビームCT装置(CBCT)を用いて高齢女性9名の片側下顎顎堤を撮像し、顎骨の三次元骨形態計測値と、右側踵骨骨密度、血中の骨代謝マーカー、血清中アディポサイトカインとの相関関係を統計学的に検索した。その結果、踵骨骨密度が高値であるほど下顎の骨梁が板状であること、TRACP-5bは顎骨のBS/TV、Tb.N、N.Nd、オイラー数と有意な相関関係を有すること、また、レプチンが顎骨のN.Ndと有意な負の相関を示し、レプチンが高値であるほど骨梁が断裂することが明らかとなった。

自由記述の分野

歯科補綴学、骨形態計測学、高齢者歯科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、顎骨の骨梁構造が全身の骨粗鬆症や骨代謝状態、さらには脂肪代謝の状態を反映しているかを明らかにするため、歯科用のCT装置を用いて高齢女性の下顎骨の微細骨梁構造を非侵襲的な手法で解析し、全身の骨代謝状態および脂肪代謝状態との関連性を検索した。
その結果、踵骨(かかと)の骨密度、および血液中の骨吸収活性の亢進程度を表すマーカーが、顎骨の骨梁形態と有意な関連性を有していること、また脂肪代謝マーカーのうちのレプチンも顎骨の骨梁構造と有意な関連を有していることを見い出した。この結果は、歯科医療データから全身の骨代謝や脂肪代謝の異常を早期に発見することができる可能性を示唆している。

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公開日: 2020-03-30  

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