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2015 年度 実施状況報告書

咀嚼能力と耐糖能障害の関連とその発症を及ぼす因子について

研究課題

研究課題/領域番号 15K11157
研究機関大阪大学

研究代表者

山本 雅章  大阪大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (00508682)

研究分担者 來田 百代  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (10733082)
小野 高裕  新潟大学, 医歯学系, 教授 (30204241)
皆木 祥伴  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (30755351)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード咀嚼能力 / 歯周病 / 糖尿病 / 耐糖能障害
研究実績の概要

1)データ収集:すでに平成20-24年にコック率循環器病研究センター予防検診部において歯科検診を受診した吹田研究基本検診参加者(約2000名)の中から、初回歯科検診から4年以上経過し、文書により同意を得たものに再評価を行っている。再評価者は目標400名に対し297名、初回歯科検診は目標100名に対し41名であった。
2)DMF指数:年齢が上がるにつれて指数が大きくなり、とくにM(欠損歯数)指数が増加する傾向が見られた。男女差はみられなかった。
3)機能歯数、咬合支持:機能歯数では、一般的に咀嚼能率が低下し食品摂取に影響が出ると言われている歯数19本以下の受診者群は、70歳台の占める割合が高くなった。Eichnerの分類による咬合支持では、A群が半数を占め、年齢が上がることにB、C群の占める割合が多くなる傾向があった。
4)CPITN:歯周状態を5段階評価で行っているが、全体の半数が4mm以上の歯周ポケットを有して3割が異常なしと評価された。
5)歯周病と糖尿病との関連について:男性で耐糖能障害と糖尿病の占める割合が高く、女性よりも糖尿病群が多く見られた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予定より、データ収集が目標数を達していない。再評価者、初回歯科験者共に目標数を達しておらず、さらなるデータ収集が必要である。横断解析についても、医科的項目データの抽出が不十分であるため、それらを整理する必要がある。歯科的項目データより、歯周状態の悪化と咀嚼能率の低下に関連があることが明らかになった。

今後の研究の推進方策

1)データ収集の継続
前年に引き続きデータ収集を継続する。歯科検診再評価者は500名、初回歯科検診者は100名を目標とし、累積者数2400名を目処にベースライン調査者数の増加をはかる。
2)横断解析、縦断解析
これまでに横断解析で耐糖能障害と関連が見られている歯数、咬合支持、咀嚼能率について、再評価における糖尿病の発症について縦断解析を行い、コホート研究基礎資料を得ることを目標とする。

次年度使用額が生じた理由

物品の購入がデータ収集の影響から延期していること、また学会発表と論文作成が当初予定していた目標を達せなかったため。

次年度使用額の使用計画

早急に必要な物品購入を行い、研究に活用する。また学会発表と論文作成を精力的に行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Dues the utilization of dental services associate with masticatory performance in a Japanese urban population ?: the Suita study2015

    • 著者名/発表者名
      Miki Kikui, Takahiro Ono, Momoyo Kida, Takayuki Kosaka, Masaaki Yamamoto, Yoko Yoshimuta, Sakae Hashimoto, Sakae Yasui, Takashi Nokubi, Yoshinobu Maeda, Yoshihiro Kokubo, Makoto Watanabe, Yoshihiro Miyamoto
    • 雑誌名

      Clinical anda Experimental Dental Research

      巻: 1 ページ: 37-62

    • DOI

      10.1002/crc2.10

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 咀嚼能力の低下および歯周病とメタボリックシンドロームとの関連ー吹田研究ー2015

    • 著者名/発表者名
      菊井美希、小野高裕、山本雅章、來田百代、高阪貴之、橋本栄、藤井克則、野首孝祠、小久保喜弘、前田芳信、宮本恵宏、渡邊至
    • 学会等名
      第26回日本咀嚼学会学術大会
    • 発表場所
      鶴見大学会館(神奈川県横浜市)
    • 年月日
      2015-09-26 – 2015-09-27
  • [学会発表] 口腔腫瘍術後患者の咀嚼機能回復に関連する因子の検討2015

    • 著者名/発表者名
      山本雅章、城下尚子、來田百代、高阪貴之、前田芳信
    • 学会等名
      第26回日本咀嚼学会学術大会
    • 発表場所
      鶴見大学会館(神奈川県横浜市)
    • 年月日
      2015-09-26 – 2015-09-27

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公開日: 2017-01-06  

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