顔面領域に生じた欠損に対し,複雑な顔面形態の回復,患者の社会復帰のためには,エピテーゼによる治療は有用な選択肢の一つである.本研究では適合性の高いエピテーゼの製作を行うために,モーフィング法(ある物体から他の物体へ変化する過程をコンピュータによって補完する手法)を用いてコンピュータ上にて表情筋の動きを導入し,より生体に近い,‘三次元顔面表情運動モデル’の製作方法を確立することにより,静止状態のみならず, 運動時にも欠損部に適合したエピテーゼの製作方法を確立し,顔面の動きに追随するより自然な装着感のエピテーゼを製作することができた。
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