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2017 年度 実施状況報告書

即時荷重インプラントの骨界面における荷重伝達とオーバーロードの閾値の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K11220
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

杉浦 勉  奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (60398435)

研究分担者 堤 定美  金沢工業大学, 先端電子技術応用研究所, 客員教授 (00028739)
山本 一彦  奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (20243842)
村上 和宏  奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (60569078)
堀田 聡  奈良県立医科大学, 医学部, 学内講師 (60526713)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード歯科インプラント
研究実績の概要

近年,インプラント治療において治療期間の短縮のために,即時荷重がさまざまな欠損症例に適用されているが,その科学的根拠は不十分であり,即時荷重の適応症例としてコンセンサスが得られているのは一部に過ぎない.本研究課題は,即時荷重インプラントの適
用基準および荷重プロトコールに関する科学的根拠を提供し,臨床における新たな治療指針を確立することを目的とする.
昨年度は皮質骨および海綿骨の材料特性を有する模擬骨(Sawbones, USA)にスクリュータイプインプラントを埋入し、垂直に埋入したモデルおよび30度遠心傾斜させたモデルを作成した.アバットメント先端に200Nの垂直荷重または後下方への45度傾斜荷重(oblique loading)を加え,アバットメントの変位を測定した. 荷重試験を想定した有限要素モデルを作成し、荷重試験と同条件の荷重を負荷し,アバットメントの変位および微小動揺を有限要素解析結果と比較し妥当性確認を行った。
今年度は,即時荷重インプラントの骨界面における荷重伝達を再現した下顎骨の有限要素モデルを作成し、インプラントの配置方法、骨密度が荷重下のマイクロモーションに及ぼす影響について評価した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今後はインプラント埋入時に生じる埋入トルクの大きさとインプラント周囲骨のひずみおよびマイクロクラック発生リスクとの関係を調べる予定である。

今後の研究の推進方策

模擬骨の荷重試験の実測データをもとにインプラント―骨界面における荷重伝達を反映させた有限要素モデルを構築し,生体内で生じる応力・ひずみおよび微小動揺を再現可能としていきたい.

次年度使用額が生じた理由

今年度のインプラント使用本数が予定を下回ったので、関連する消耗品費用が予定より低くなったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Micromotion analysis of different implant configuration, bone density, and crestal cortical bone thickness in immediately loaded mandibular full-arch implant restorations: A nonlinear finite element study.2018

    • 著者名/発表者名
      Sugiura T, Yamamoto K, Horita S, Murakami K, Kirita T.
    • 雑誌名

      Clin Implant Dent Relat Res

      巻: 20 ページ: 43-49

    • DOI

      10.1111/cid.12573

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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