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2015 年度 実施状況報告書

lamininα3-Gドメインを用いた新規歯周組織再生療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 15K11223
研究機関東京歯科大学

研究代表者

衣松 高志  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (00433954)

研究分担者 橋本 貞充  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (10201708)
村松 敬  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00276982)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード付着上皮 / 歯根膜細胞 / laminin-5
研究実績の概要

研究代表者はこれらタンパクの発現が歯肉-歯接着部において約14倍と高く発現することをレーザーマイクロダイセクションを用いたmRNAの定量によって証明しており (Kinumatsu et al, 2009) 、これらのタンパク発現の制御は歯周治療の成功率を上昇させるであろうと結論付けている。本年度は、歯肉上皮初代培養細胞を用いたプラスチックディッシュ上における細胞動態の観察を行った。リコンビナントのlaminin-5を購入し、同タンパクの有無による細胞動態の観察をおもにおこなった。Ca9-22、ラット歯根膜細胞を用い、CytoSelectTM 24-well Wound Healing Assayにて創閉鎖の比較検討を行った。この際実験群はlamininー5を添加、塗布したグラスディシュとしコントロールは接着タンパクを応用しないものとした。結果としてlaminin-5コート群ではコントロール群と比較しより早い細胞移動が観察された。なおその移動に歯根膜細胞と上皮細胞間で差は生じなかった。免疫染色にてintegrinα3およびintegrinβ4の局在を観察したところ創傷治癒部にてintegrinα3の強い発現が観察された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

wound healing assayのモデル作成に時間がかかったことから予定していたRNAの検索まで行うことができなかった。

今後の研究の推進方策

次年度はこの現象がヒトの細胞でも同様であるかを確認するためヒト口腔上皮細胞および人歯根膜細胞のcelllineを用いて同様の実験を行うとともに、vivoにおける歯周疾患モデルにたいしlaminin-5を応用した際の上皮細胞の動態を観察する予定である。

次年度使用額が生じた理由

創傷治癒モデルの確立に時間がかかったため、その後のRNA解析等に使用する予定であった金額を使用することができなかったため。

次年度使用額の使用計画

前年度予定していた実験については年度前半に終了しこの際に繰越金を使用する。今年度予定されていた実験はその実験と並行して行う予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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