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2017 年度 実績報告書

自家再生組織移植における危険関連分子パターンの解析と再生医療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 15K11236
研究機関東京大学

研究代表者

藤原 夕子  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50466744)

研究分担者 星 和人  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30344451)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード軟骨再生医療
研究実績の概要

近年、細胞培養から移植後早期にかけた非生理的環境により誘発された細胞傷害は、危険関連分子パターン(danger-associated molecular patterns, DAMPs)を放出し、組織反応を惹起することが明らかとなってきた。本研究では、再生医療の導入が期待される軟骨再生医療において、DAMPsが軟骨再生に与える影響を検討し、得られた知見を、再生組織に対する組織反応制御に役立てることを目指している。
平成29年度は、DAMPs放出軟骨細胞とコントロール軟骨細胞の培養上清を回収し、含まれる分子の違いを網羅的に検証した。培養軟骨細胞を55℃のオーブンに30分静置し、その後PBSで洗浄することによりDAMPs放出軟骨細胞を調整した。培養液を添加し、その後1,3,5,7日で培養上清を回収した。同様に、コントロール軟骨細胞からも培養上清を回収した。2次元電気泳動のスポット解析やWestern blotなどにより両者に含まれる分子の比較検討を行い、DAMPs放出軟骨細胞から有意に放出される分子群を検証した。そのうちいくつかの分子を選出し、それらのリコンビナントタンパクをRAW264の培養液に添加することにより、炎症性サイトカインの発現量の変化を検討した。その結果、濃度依存性にIL-6などの炎症性サイトカインの発現量が上昇することが示された。
DAMPs放出軟骨細胞とコントロール軟骨細胞をそれぞれ調整し、ポリ乳酸多孔体へ播種して再生軟骨を作製した。移植後、経時的に再生軟骨を回収し、上記で検討した分子の発現変化を検討した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Roles of macrophage migration inhibitory factor in cartilage tissue engineering.2018

    • 著者名/発表者名
      Fujihara Y, Hikita A, Takato T, Hoshi K.
    • 雑誌名

      J Cell Physiol.

      巻: 233(2) ページ: 1490-1499.

    • DOI

      10.1002/jcp.26036.

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] Roles of macrophage migration inhibitory factor in cartilage tissue engineering.2017

    • 著者名/発表者名
      Fujihara Y, Hikita A, Hoshi K.
    • 学会等名
      13th World Congress on Inflammation
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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