研究課題/領域番号 |
15K11247
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
森谷 徳文 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (60467751)
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研究分担者 |
青山 絵理子 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (10432650)
滝川 正春 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (20112063)
西田 崇 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (30322233)
松村 達志 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 講師 (70432648)
久保田 聡 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (90221936)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 軟骨再生 / CTGF/CCN2 / RUNX2 / 鎖骨頭蓋異形成症 |
研究実績の概要 |
CEBPB,CEBPDがCCN2の発現変化を調節している可能性が示唆する結果が得られたため,この調節経路に関与している CEBPB,CEBPD以外の因子について検討したところIL16, COL12A1の関与を示唆する結果が得られた. 軟骨細胞様細胞株HCS-2/8細胞株をdexamethasoneで刺激し,CEBPB,CEBPDの局在を確認したところ核内で発現しCCN2と同じ様な発現パターンを示唆する結果が得られた.また同細胞株にCEBPB,CEBPDの全長遺伝子とCCN2のpromoterを組込んだvectorをco-transfectionしルシフェラーゼアッセイを行ったところ,CCN2のpromoter領域にCEBPB,CEBPDが作用していることを示唆する結果が得られ,さらにHCS-2/8細胞株にCEBPB,CEBPD全長遺伝子をtransfectionするとプロテオグリカン合成を促進する可能性がある結果が得られ,CEBPB,CEBPDが軟骨細胞の成長・分化を促進する可能性が示唆された. 一方,過去の報告より,RUNX2遺伝子がCCN2をコントロールしていると考えられたためRUNX2遺伝子変異によって起こるとされる鎖骨頭蓋異形成症症例についてRUNX2遺伝子変異の同定を行ったところRUNX2遺伝子の1205塩基目のシトシンが欠失し,フレームシフト変異を起こしていることが明らかとなった.臨床症状についても詳細に検討し,鎖骨低形成,永久歯の晩期残存,乳歯の萌出遅延,過剰埋伏歯などを認めることが明らかとなった.次に正常萌出した小臼歯と同症例より抜歯した埋伏過剰歯の組織切片を作成し,免疫染色法にてRUNX2およびCCN2のタンパク質発現の局在を調べたところ,鎖骨頭蓋異形成症と健常者との間ではその発現パターンに違いがあることを示唆する結果が得られた.
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