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2015 年度 実施状況報告書

下顎非対称患者における咀嚼筋の分子病理学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 15K11255
研究機関九州大学

研究代表者

山田 朋弘  九州大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (60335619)

研究分担者 森 悦秀  九州大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (00231639)
住田 知樹  九州大学, 大学病院, 講師 (50314951)
中野 旬之  九州大学, 大学病院, 講師 (60511730)
高橋 一郎  九州大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (70241643)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード顎変形症 / 筋 / 分子病理
研究実績の概要

H27年度は,まず本研究課題を九州大学病院臨床倫理委員会に申請し「介入を伴う観察研究」の承認を得た。その後,コントロール群を含めて18例の筋組織の採取を行い凍結保存を行った。
下顎骨形成術(全例下顎枝矢状分割術)時に両側咬筋前縁より0.5 cm3の筋組織を採取したが、特に問題となるような出血は認めなかった。手術に参加しない研究者が筋束の方向を確認し筋線維の方向を垂直にしコルク台にOCTコンパウンドで固定した後,液体窒素中のイソペンタンで急速冷凍しディープフリーザーにて-85℃で保存した。ここまでの処理は検体採取後おおむね30分程度で行えた。
現在,筋組織のtype分けをするために予備実験として抗MyHC抗体を用いて1型と2型の染色条件を検討している。また、並行してCT画像から咬筋,内側翼突筋,側頭筋の最大断面積および体積を算出する方法を画像処理ソフトウェアMimics 16.0 (マテリアライズジャパン)で行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

咬筋の検体数が比較的順調に増えており、次年度の見込み数を考慮するとおおむね順調といえる。

今後の研究の推進方策

H28年度は,同抗体を用いて凍結保存した患者検体の筋組織染色を予定している。後半には染色結果とCT画像上の筋断面積や体積,筋電図や顎運動機能の評価結果と筋組織のtypeとの関連性を検討する。
H29年度は患者の筋組織解析をさらに進め,type IIAとtype IIB等のRNA発現をRT-PCRで解析するとともに,骨片固定金属の除去時の検体も採取し,手術後の変化を確認する。

次年度使用額が生じた理由

本年度は予備実験が多く、物品費が予定より少なかった。

次年度使用額の使用計画

H28年度は多くの検体での染色や分析を行うため、より多くの物品費が必要になると思われる。

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公開日: 2017-01-06  

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