研究課題
基盤研究(C)
下顎非対称を伴う顎変形症患者の咬筋組織を分子病理学的に解析し、さらに全身を含む形態との関連を検討した。患者は31例で、農学研究院から供与された抗MyHC抗体を使用し実験を行った。その結果、下顎前突(skeletal III)を伴う非対称症例では薄くtype I優位の筋特性を有する傾向にあり、skeletal II症例の偏位側ではtype IIの割合が多くshort faceに類似した特性を有する傾向にあった。また、下顎の非対称と脊柱の彎曲、頭部の傾斜との関連を検討したところ、下顎の偏位は頭部の傾斜や脊柱の側弯等の姿勢に悪影響を与え、それらは顎矯正により改善が期待できることが示唆された。
口腔外科学