平成27年度の研究において、ヌードマウス移植腫瘍のE3C1による腫瘍縮小は腫瘍血管の変化によるものであることが明らかとなった。平成28年度の研究では、血管周囲に存在するぺリサイトやTip cellに影響を及ぼしていることが明らかとなった。平成29年度の研究では、腫瘍血管のぺリサイトが破綻し血管腔として機能しなくなることが明らかとなった。 これらのことよりマウス移植腫瘍に対するE3C1遺伝子による遺伝子治療を行うと腫瘍血管のぺリサイトが破綻し、血管内皮細胞が血管腔を維持できなくなり血管内部より浸出液が漏出することが考えられた。
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