研究課題
基盤研究(C)
本研究では、口腔がん細胞の転移・浸潤のメカニズムについて、PARP阻害剤を投与することによって生じる変化について比較検証した。3種類の口腔がん細胞、PARP阻害剤はオラパリブを使用した。初年度は、細胞レベルにおいて、オラパリブが①接着能、②遊走能、③浸潤能それぞれを低下させることを明らかにした。次年度は、口腔がん細胞をヌードマウスの咬筋付近に移植して腫瘍を形成させ、オラパリブ投与群とコントロール群における腫瘍の下顎骨への浸潤程度を比較検証した。①画像所見、②病理組織学的評価、③浸潤能関連因子の免疫組織学的評価を行い、オラパリブ投与によって、in vivoでも浸潤能が低下することが分かった。
口腔外科