| 研究課題/領域番号 |
15K11290
|
|---|
| 研究種目 |
基盤研究(C)
|
| 配分区分 | 基金 |
|---|
| 応募区分 | 一般 |
|---|
| 研究分野 |
外科系歯学
|
|---|
| 研究機関 | 広島大学 |
|---|
研究代表者 |
杉山 勝 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (70187681)
|
|---|
| 研究分担者 |
重石 英生 広島大学, 医歯薬保健学研究科(歯), 講師 (90397943)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
| キーワード | HPV / リスクファクター / 口腔癌 |
|---|
| 研究成果の概要 |
健常者94名の口腔含嗽および咽頭含嗽サンプルを用いて，PCR法にてHPV16 DNAの検出を行った．その結果，HPV16陽性率は，咽頭含嗽サンプルでは28.7%，口腔含嗽サンプルでは16.0%で，咽頭含嗽サンプルでHPV16 DNA陽性率が高いことが明らかとなった．また，口腔含嗽サンプルでは，HPV16 DNA陽性率は女性と比べて男性において有意に高いことが明らかとなった．健常者のHPVの口腔内感染を調査した疫学研究を収集し，HPV感染のリスクファクターを同定するためメタ解析を行った．その結果，性行動と喫煙が口腔のHPV感染における重要な危険因子であることが明らかとなった.
|
| 自由記述の分野 |
口腔外科学、口腔保健学
|
| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
咽頭含嗽サンプルが口腔含嗽サンプルよりもHPV16 DNA陽性率が高い理由として，中咽頭の組織学的特徴の関与が考えられた．また，口腔内の衛生環境とHPV感染には密接な関連があり，口腔衛生状態を良好に保つことは，口腔のHPV感染を予防するために重要であると考えられる. HPV関連口腔癌の予防を科学的根拠に基づいて行うために，HPV DNA陽性口腔癌におけるHPVの役割を明確にする必要があり，口腔HPV感染の基礎および臨床的研究の推進が望まれる．
|
