ラパマイシン、テムシロリムス、エベロリムスの何れかと、5-FU、CDDP、DOC、PTX、C-mab、RTの何れかとの併用効果の検索では、in vitroおよびin vivoにおいて、ラパマイシンと5-FUとの併用効果が最も高く、この際細胞老化促進につながるp16の発現は減弱し、生存シグナルであるPI3KおよびAktの発現は増強し、細胞周期を停止させるp27、p21の発現は増強し、さらに、血管新生に関わるVEGFとリンパ管新生に関わるpodoplaninは共に発現減弱したことから、ラパマイシンと5-FUとの併用療法は、老化防止ならびに健康寿命延長につながる治療法となる可能性が示唆された。
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