研究課題/領域番号 |
15K11321
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
笹栗 正明 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (00225898)
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研究分担者 |
吉賀 大午 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (10507784)
松尾 拡 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (70238971)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | MRONJ / BRONJ / ARONJ / ミノマイシン / 骨蛍光標識法 |
研究実績の概要 |
1.研究開始当初の背景 ビスフォスフォネート(Bisphosphonate:以下BP)製剤は骨粗鬆症や癌の骨転移,高カルシウム血症の治療に用いられている.しかし,2003年にMarxらによってBP製剤に関連する顎骨壊死(Bisphosphonate-related osteonecrosis of the jaws:以下BRONJ)が報告されて以降,同様の報告が数多くなされている.BRONJの予防法・治療法は見つかっておらず,発生した場合には非常に難治性で,中には広範囲な骨壊死・骨露出や感染を引き起こすものもあり,患者のQOLに与える影響は極めて大きい. 2.研究の目的 今後,BP製剤の使用者数は増加することが予想される中で,本研究ではBRONJを含む薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)の外科的治療法を確立することを目的とする. 3.研究方法 ①MRONJ発症モデルラットを作製する。BPやデノスマブなどの骨吸収抑制製剤を投与したラットの大腿骨に、骨穿孔し同部に細菌由来の毒素を埋入する②MRONJラットをミノマイシン投与群、非投与群に分けてVELスコープによる蛍光状態を観察③切除骨の蛍光部と非蛍光部の組織学的観察。 4.研究結果 ①上記方法でMRONJラットな作製が可能であった。②ミノマイシン投与群、非投与群いずれも骨蛍光は確認できた。しかし、その程度には差が認められた。定量的評価ではないがミノマイシン投与群のほうが蛍光の強い部分と弱い部分のコントラストが付いている印象を受けた。メルファ-スチールラウンドバーにて皮質骨を一度穿孔させる手術を行った部分は非蛍光であった。③切除骨の蛍光部は組織学的に健常骨の所見を認め、非蛍光部は壊死骨など病的な所見であった。以上よりVELスコープを用いたミノマイシン蛍光標識はMRONJの外科的治療に有用と考えられた。
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