筋芽細胞と間葉系細胞を使用して細胞シートを作製し、長期培養時の筋芽細胞に対する間葉系細胞の影響について調べた。その結果、間葉系細胞と共培養したシートではDesuminやCollIVの発現は減少していた。細胞増殖性因子であるIGFは長期培養で間葉系細胞と共培養した時のみ発現していたことから、長期培養を行うことによっても間葉系細胞の存在により筋芽細胞の分化に影響を与えている可能性が考えられた。さらに、この積層シートを日本家兎頬粘膜に移植し、筋特有蛋白(デスミン)およびコラーゲンの局在を観察し、周囲と同化して生着している状況が確認された。
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