ION(high)群では、改良A型ボツリヌス毒素(200pg)注入後2週間でVon Frey毛に対する疼痛閾値は他の群と比較して有意に上昇した(一方、pin prickに対する疼痛閾値(grooming)はION(high)群は他の群と比較し上昇傾向にあったが、有意な差は認めなかった。三叉神経脊髄路核尾側亜核~上頚髄レベルでのp-ERK陽性細胞の総数ではION+BoNT(High)群ではION+BoNT(Low)群に比較しp-ERK陽性細胞数が減少した。以上の結果から、改良A型ボツリヌス毒素は慢性疼痛を軽減する可能性が示唆された。
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