破骨細胞は造血系幹細胞である単球・マクロファージ系の破骨前駆細胞から分化する。本研究はRAW264.7細胞を用いて骨微小環境における破骨前駆細胞の運動能へのTGF-βの影響を検討することを目的とした。TGF-β1を24時間作用させると細胞運動能は増加したが、72時間作用させると運動能は減少した。破骨細胞分化初期はTGF-β1の影響下に細胞運動能は増加するが、後期になると運動能は低下することが分かった。破骨前駆細胞は分化によって細胞運動能が変化している可能性があり、分化に伴い徐々に運動能は低下している。
|