歯科領域における大気圧プラズマ照射応用に向けた基礎的実験解析として、金属への大気圧プラズマ照射における被照射面について、その表面自由エネルギーを測定し、金属表面の水素結合力、双極子間力としての分子間力が働いてそのエネルギーの増加が分かった。X線光電子分光分析(XPS)によってそれぞれ高結合エネルギー側へのシフトがみられ、酸化状態に向かって高い反応性を示していた。XRD解析を行い、低2θ度における広範囲でのハローピークが検出され、その表層は積分強度から照射による非結晶成分が増加している解析された。また、高分子化合物として、歯科矯正用レジンボンディング材の表面自由エネルギーの増加がみられた。
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