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2017 年度 実施状況報告書

老化促進因子C1qによるWntシグナル活性化を基盤とした歯周炎発症機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K11394
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

吉永 泰周  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 准教授 (60452869)

研究分担者 原 宜興  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (60159100)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードC1q / Wnt
研究実績の概要

本年度は、昨年度に作製したラット歯周炎モデルの組織標本を用いてTRAP染色を行った。LPSを滴下した回数の増加とともに歯槽骨頂部付近の歯根膜則の骨表面にTRAP陽性細胞の増加が認められた。また実験期間中に採取した血清サンプルを用いてC1q濃度をELISA法を用いて計測中である。ラット尾静脈よりC1 elastase inhibitorを投与してラット歯周炎モデルにおけるC1qの働きについて検討する予定であったが、本実験手技の確立に時間を要しており、予定通り研究が進んでいない。
歯周外科時に採取したヒトの歯肉組織より歯肉上皮細胞および歯肉線維芽細胞を分離し、細胞培養を行い、C1複合体の増殖能への影響やWntシグナルの影響を調べる予定であったが、現在歯肉組織からの細胞の分離の確立に時間を要しており、当初予定したように研究が進んでいない。そのため代替え方法としてHSC-2細胞を用いてC1複合体の上皮細胞の増殖能への影響について、BrdU取り込み試験を行い、検討中である。また今後はWnt阻害剤sFRP3やDKK1を添加することにより、C1複合体による増殖活性の変化に対するWntシグナルの影響について検討する予定である。
マウスの大腿骨の骨髄から採取した細胞を用いて、M-CSFとRANKLによる破骨細胞培養系を作製し、破骨細胞形成におけるC1qの影響やWntシグナルの関与をTRAP活性やカテプシンKの発現などにより検討中である。
関連した研究結果に関して第60回春季日本歯周病学会学術大会にて発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

申請者が、研究機関を移動となったため、研究環境を整えるのに時間を要しているため。

今後の研究の推進方策

ラット尾静脈よりC1 elastase inhibitorを投与する方法の確立を継続して行っていく。またヒト歯肉組織からの上皮細胞および線維芽細胞の分離方法を確立も継続して行っていく。
HSC-2細胞を用いてC1複合体の上皮細胞の増殖能への影響について、BrdU取り込み試験を行い、検討を行っていくとともに、Wnt阻害剤sFRP3やDKK1を添加することにより、C1複合体による増殖活性の変化に対するWntシグナルの影響について検討する。
またマウスの細胞を用いた、M-CSFとRANKLによる破骨細胞培養系を用いた研究を継続していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

申請者が研究機関を移動となり、研究環境を整えるのに時間を要したため、当初予定していた研究の進行状況に遅れが出た。
予定していた研究計画に沿って、研究を継続していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] グリブリドは歯周病原細菌によるラット実験的歯周炎を抑制する2017

    • 著者名/発表者名
      吉永泰周,金子高士,有田陽一,河原ゆり,有田晴一,笠孝成,中村恵子,吉村篤利,古賀千尋,坂上竜資
    • 学会等名
      第59回日本歯周病学会春季学術大会

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公開日: 2018-12-17  

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