75歳378名の咬合状態をEichner指数(EI)で評価した。残存歯のみによるEI(EI-o),固定制補綴物による咬合も含めたEI(EI-f),可撤性補綴物による咬合まで含めたEI(EI-r),さらに4年間のEI-o,EI-f,EI-rの変化(変化無し/悪化/無歯顎)を曝露要因として全原因死亡率への影響を調べたところ,EI-fの悪化が全原因死亡率に有意な負の影響を与えていることがわかった。 40歳以上の成人健診対象者37,074名で,80-84歳の男性,85歳以上女性では脳血管疾患の既往と歯周病の有無が,85歳以上男性と心血管疾患の既往と咬合の不具合の有無の有意な相関関係が認められた。
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