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2017 年度 実績報告書

酸化ストレス制御による口腔癌予防と化学放射線療法時の口内炎発症予防効果の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K11418
研究機関徳島大学

研究代表者

玉木 直文  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 准教授 (20335615)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード酸化ストレス / 口内炎 / 抗酸化力
研究実績の概要

平成29年度は,口内炎モデル(創傷治癒モデル)の動物実験を用いた研究のまとめと細胞培養の基礎実験を中心に行った。抗酸化物質としては水素水・レスベラトロールの摂取に着目し,酸化ストレス,炎症,増殖因子や創傷治癒に対する抗酸化物質の投与効果を検討することを目的とした。
動物実験として,ラットの口蓋粘膜に直径3.5mmの実験的な創傷を発症させたモデルに,抗酸化物質である水素水を摂取させた実験を行った。その結果,口蓋粘膜における創傷の範囲は,水素水を摂取させた群の方が創傷の閉鎖率が有意に高く,水素水の摂取によって創傷の治癒が促進されていたことが認められた。また水素水摂取によって,口内炎(創傷治癒)によって発生した酸化ストレスや炎症を有意に抑制し,創傷治癒関連遺伝子の発現を増加させる効果があることも認められた。
さらに本年度は,ヒト表皮角化細胞(ケラチノサイト)であるHaCaT細胞を用いた細胞培養研究を行った。まず,抗癌剤投与時の細胞培養による口内炎発症モデルの確認と抗酸化物質投与による抑制効果の検証のための基礎研究を行った。抗酸化物質はレスベラトロールを,抗癌剤としては5-fluorouracil (5-FU)を用いた。96ウェルプレートに1.0×104 の細胞を播種し,10%血清入りのDMEM培地を用いて24時間培養した後,レスベラトロールや5-FUを様々な濃度で投与した。24時間,48時間や72時間後に,WST-1を用いて細胞毒性を評価した。その結果,5-FUにはHaCaT細胞に対する毒性が,濃度依存的かつ時間依存的に認められた。さらに,レスベラトロールの投与には,5-FUの細胞毒性を抑制する効果があることが認められた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 実験的口腔粘膜炎モデルにおけるレスベラトロールの効果の検討2017

    • 著者名/発表者名
      玉木直文,Rita Orihuela-Campos,陳 舒,福井 誠,伊藤博夫
    • 学会等名
      第66回 日本口腔衛生学会総会
  • [備考]

    • URL

      http://pub2.db.tokushima-u.ac.jp/ERD/person/246751/work-ja.html

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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