本研究では、歯科衛生士教育における臨床教育に着目し、学生が能動的に実習に取り組むためのアクティブ・ラーニングに影響する要因を分析した。その結果、附属病院や歯科診療所の実習では、実習評価のフィードバック効果もあり達成度も高くメンタル面のサポートも実践されていた。その反面、高齢者施設や障害者施設などの臨地実習では、多職種との連携にストレスを感じている学生が多く、実習評価では、学生の自己評価を中心とするポートフォリオの活用が望ましいと考える。さらに、4校の専攻科生を対象としたワークショップでは、専門性のある臨床教育や多職種連携の臨地実習での体験がキャリアデザインに影響を及ぼしたと述べていた。
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