研究課題/領域番号 |
15K11465
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
上原 佳子 福井大学, 医学部, 准教授 (50297404)
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研究分担者 |
長谷川 智子 福井大学, 医学部, 教授 (60303369)
北野 華奈恵 福井大学, 医学部, 助教 (60509298)
礪波 利圭 福井大学, 医学部, 助教 (10554545)
出村 佳美 福井大学, 医学部, 助教 (30446166)
安倍 博 福井大学, 医学部, 教授 (80201896)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | タクティールマッサージ / 生理学的指標 / 唾液中オキシトシン |
研究実績の概要 |
平成27年度は、【健康成人女性へのタクティールマッサージの効果の検証1年目】を可能であれば実施する予定であったが、大学業務との兼ね合いで、実験実施の時間の確保が難しかったため、これまでの研究方法の見直しと事前準備を実施した。また、本研究の基盤となる先行研究(ASD児の母親へのタクティールマッサージの効果の検証)の論文化に取り組んだ。 研究方法の見直し、および効果指標の検討:本研究は、これまでに実施したASD児の母親に実施したタクティールマッサージの効果の検証と比較することから、大きな変更は実施できないものの、微細部分に関して、再度見直しを行った。唾液採取後の検体の取り扱いを迅速に実施するために、採取後にすぐ遠心分離がかけられるようにポータブルタイプの遠心分離機を購入した。また、ERISA法でより正確な分析結果が得られるように自動マイクロプレートウオッシャーを購入した。また、効果の指標として、自律神経系指標に使用する項目として、学術集会での他研究者とのディスカッションにて再検討し、携帯型用自律神経分析器を購入した。 事前準備:今回から、内分泌系指標としてはじめて唾液中オキシトシンを測定することにしているため、その測定方法に関しての情報収集を行った。さらに、タクティールマッサージの手技について、前回の実施から時間が経っていることから、日本でのタクティールマッサージの普及を行っている日本スウェーデン福祉研究所が主催するタクティールマッサージの講習会に参加して手技の確認を行った。 平成28年度は平成27年度に開始できなかった【健康成人女性へのタクティールマッサージの効果の検証】を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
大学業務との兼ね合いで、実験実施時間の確保が困難であったため、平成27年度は研究方法の見直しと事前準備で終了してしまった。しかし、大きく遅れているわけではなく、研究計画に大きな影響はない。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度、29年度の2年間をかけて、健康成人女性を対象として、内分泌系指標の唾液中オキシトシン・唾液中コルチゾール・唾液分泌型免疫グロブリンA、自律神経系指標のHR、HF、LF/HFを測定し、安静時とタクティールマッサージ時の前後での測定値の比較を行い、タクティールマッサージの効果を検証していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
大学業務との兼ね合いで、実験が実施できなかったため、被験者への謝礼の支出がなかったこと、唾液分析のための試薬等の購入がなかったこと、予定していた学術集会への参加が都合があわずできなかったことと、参加した場合でも旅費等は別の研究費から支出したことにより残額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
残金は、被験者への謝礼と唾液分析の試薬に使用する予定である。
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