| 研究課題/領域番号 |
15K11467
|
|---|
| 研究機関 | 浜松医科大学 |
|---|
研究代表者 |
片山 はるみ 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90412345)
|
|---|
| 研究分担者 |
森下 直貴 浜松医科大学, 医学部, 教授 (70200409)
村松 妙子 浜松医科大学, 医学部, 助教 (90402255)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
| キーワード | 看護倫理 / コンピテンシー |
|---|
| 研究実績の概要 |
具体的内容：看護職者の倫理的コンピテンシー・モデル原案を作成するため、職場の上司によってハイパフォーマーと評価される看護職者20名を対象に、Behavioral Event Interviewの手法に倣ってインタビュー調査を行い、質的内容分析を実施する。全てのインタビューの内容を逐語録にし、「看護実践において倫理的に行動するとはどのようなことか」という研究の問いに答えうる行動を短文にし、これをコードとして抜き出し、類似性と相違性によって分類し、抽象化名称を付与する作業が終盤にかかっている。抽象化にあたっては、厳密性を確保するため、看護管理者を含む複数の看護研究社によって単純一致率を計算し、文言を修正しながら制度を高めている。このさい、意味内容が元のデータと齟齬を生じないよう、生データに戻りつつ確認作業を行っている。また先駆的なコンピテンシー研究との内容的な一致も確認し、広く一般的なコンピテンシーと乖離しないことも検証していく。
意義：本研究の目的は看護職者の倫理的コンピテンシーを明らかにすることである。現にハイパフォーマーとして実践を重ねている看護師が実際にどのような行動をとっているかという、きわめて現実的かつ具体的な情報源から得た情報をもとにするため、これを実践に活かす際に使いやすいツールとなるはずである。明らかとなったコンピテンシーは、評価ツールにも、学習プログラムの構築にも役立つ。
重要性：本研究の最終目的は、明らかになった看護職者の倫理的コンピテンシーを基に、その能力開発の教育プログラムを開発したり、倫理的実践力の尺度を開発することである。昨今あらためて取り上げられることの多い臨床現場での倫理的課題を解決するために必要な研究である。
|
| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度、他施設の倫理審査が想定以上に時間がかかったことによってインタビューの時期がずれこんだことによる開始遅延が生じ、その影響が残っている。
|
| 今後の研究の推進方策 |
精選したコンピテンシー・モデルに基づいた教育プログラムを実施し、評価をすることによって尺度としてのコンピテンシーの検証を行う。
|
| 次年度使用額が生じた理由 |
進捗状況がやや遅れているために余剰金が生じた。
|
| 次年度使用額の使用計画 |
次年度に繰り越して使用する。
|
