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2016 年度 実施状況報告書

若年認知症家族介護者の健康支援に関する看護技術開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K11474
研究機関首都大学東京

研究代表者

勝野 とわ子  首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (60322351)

研究分担者 河原 加代子  首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (30249172)
出貝 裕子  宮城大学, 看護学部, 准教授 (40315552)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード若年認知症 / 家族介護者 / 介護ストレス
研究実績の概要

平成28年度においては、若年認知症家族介護者にインタビュー調査を行い家族介護者の健康の推移と在宅介護を継続する要因について検討した。その結果、認知症診断時のショックを緩和する支援、また認知症者の病状悪化時、さらに地域におけるサービス利用の可否における看護支援と支援技術の重要性が示唆されている。それに基づき必要とされる看護支援について文献と統合し検討した。その成果を第36回日本看護科学学会学術集会で発表した。また、若年認知症者と介護家族を専門的に支援する人材育成教育プログラムの開発と教育活動において家族支援技術について検討した。その成果は第17回日本認知症ケア学会で報告した。さらに研究成果の一部を東京都港区「みんなとオレンジカフェ」応援ボランテイア養成講座講師およびNPO法人若年認知症サポートセンター主催の「全国若年認知症専門員研修会」講師として社会に還元した。その他、高齢者の筋力低下による健康障害のリスク、さらに高度医療機関および地域の高齢者ケア施設における看護師のケア技術について検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

若年認知症ケアの看護師エキスパートのリクルートが困難な状況であった。

今後の研究の推進方策

今年度は、全国若年認知症家族会や支援者の会等を通じて看護師エキスパートのリクルートに努める。それとともに現在までの研究成果を基に若年認知症家族介護者支援のケア技術を開発し介入プログラムを実施し評価する。

次年度使用額が生じた理由

看護ケアエキスパートに対する調査が終了していないことが主な原因である。また国際学会での研究成果発表を最終年度にしたことで次年度に繰り越しが生じた。

次年度使用額の使用計画

今年度は最終年度となるので、看護ケアエキスパートに対する面接調査および分析のための経費として使用予定である。具体的には面接調査旅費、研究参加者および協力者への謝金、テープ起こし費用として使用する。また国際学会での成果発表のための旅費として支出予定である(イギリスおよびアメリカ合衆国)。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 熟練した精神科看護師による統合失調症者の術後疼痛の判断2017

    • 著者名/発表者名
      米村法子、福井里美、勝野とわ子
    • 雑誌名

      日本保健科学学会誌

      巻: 19 ページ: 167-175

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 開腹手術後高齢者の握力の継時的な変化2017

    • 著者名/発表者名
      末永裕代、勝野とわ子
    • 雑誌名

      日本保健科学学会誌

      巻: 19 ページ: 186-194

    • 査読あり
  • [学会発表] What motivates nurses working in long-term care facilities in Japan?2017

    • 著者名/発表者名
      Yukino Mori, Kasane Matsuzaki, Mariko Oikawa, Towako Katsuno
    • 学会等名
      20th EAFONS
    • 発表場所
      Hong Kong
    • 年月日
      2017-03-10
    • 国際学会
  • [学会発表] 若年認知症家族介護者の健康の推移と在宅介護継続の関連:介護負担感、うつ、QOLの視点から2016

    • 著者名/発表者名
      勝野とわ子、出貝裕子、末永裕代、青山美紀子、菅野裕佳子、河原加代子
    • 学会等名
      第36回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム(東京都千代田区)
    • 年月日
      2016-12-10
  • [学会発表] 特別養護老人ホームで高齢者の看取りにおける看護師の迷い2016

    • 著者名/発表者名
      岩瀬和恵、勝野とわ子
    • 学会等名
      第36回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム(東京都千代田区)
    • 年月日
      2016-12-10
  • [学会発表] 若年認知症専門員研修事業について2016

    • 著者名/発表者名
      木舟雅子、宮永和夫、比留間ちづ子、小山惠子、勝野とわ子、他
    • 学会等名
      日本認知症ケア学会大会
    • 発表場所
      神戸国際展示場(兵庫県神戸市)
    • 年月日
      2016-06-04
  • [図書] 老年看護学技術(改訂第2版)睡眠、不眠2016

    • 著者名/発表者名
      勝野とわ子
    • 総ページ数
      20
    • 出版者
      南江堂

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公開日: 2018-01-16  

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