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2018 年度 実績報告書

若年認知症家族介護者の健康支援に関する看護技術開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K11474
研究機関岩手保健医療大学

研究代表者

勝野 とわ子  岩手保健医療大学, 看護学部, 教授 (60322351)

研究分担者 河原 加代子  首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (30249172)
出貝 裕子  宮城大学, 看護学群(部), 准教授 (40315552)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード若年認知症 / 家族介護者 / 介護ストレス / 看護技術
研究実績の概要

本研究は、65歳未満という働き盛りで発症し、進行性の疾患と共に生きる若年認知症者への介護生活の中で生ずる介護者の身体的、心理的ストレスの内容と対処行動を明らかにすること、また、介護者のストレス軽減のための支援内容と方法を継時的に検討し、若年認知症者を介護する家族への看護ケア技術を開発することを目的とした。2018年度は、東京、福岡に在住する若年認知症家族介護者21名を対象としたインタビュー調査および全国の若年認知症ケアエキスパート9名を対象としたインタビュー調査を実施した。さらに、これまでに積み上げてきた研究成果および今年度の研究成果から若年認知症家族介護者を対象とした健康支援プログラムを9回実施した。
研究期間全体を通して、若年認知症ケアエキスパートを対象とした質的研究から、【関係性の構築】【繋ぐケア】【聴くケア】【待つケア】【寄り添うケア】【自ら動くことを支えるケア】などの看護技術が明らかになった。また、若年認知症家族介護者を対象とした質的研究からは、介護生活の中で経験する経時的なストレス源として、【病名不明による通院】【生活の混乱】【認知症の診断】【家事と介護の両立】【将来への不安】【暴力、徘徊】【排尿、排便】【症状の悪化と進行】【施設入所】【肺炎による入院】などが明らかになり、それらのストレスの程度の高さについて理解を深めることができた。これらの成果から、より具体的で有効なケアについて示すことが可能となっている。しかし、当初予定していた介護者のストレスを軽減する支援プログラム開発と評価についてはパイロットの段階にとどまり今後継続した研究が必要であると考える。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] Status of nursing care for elderly patients with type 2 diabetes living alone in Japan2019

    • 著者名/発表者名
      Naoko Yamagishi, Towako Katsuno
    • 学会等名
      22nd East Asian Forum of Nursing Scholars & 11th International Nursing Conference, Singapore
  • [学会発表] 若年認知症に関する研究動向と課題2018

    • 著者名/発表者名
      青山美紀子、勝野とわ子
    • 学会等名
      第38回日本看護科学学会学術集会
  • [学会発表] 日本語版Tilburg Frailty Indicator の作成と信頼性と妥当性の検討2018

    • 著者名/発表者名
      末永裕代、勝野とわ子、出貝裕子
    • 学会等名
      第38回日本看護科学学会学術集会
  • [学会発表] 急性期病院における認知機能低下高齢者へ対する看護実践と関連する要因の検討2018

    • 著者名/発表者名
      森優貴乃、勝野とわ子
    • 学会等名
      第38回日本看護科学学会

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公開日: 2019-12-27  

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